福山治験ネットワークとは

平成9年に新GCPが改定され、わが国の医薬品の開発のための臨床試験(以下「治験」といいます)が大きく様変わりしました。
新GCPの制定の主な目的は、

1、治験に参加していただく方の人権の保障
2、治験の科学性の向上
3、国際的に信頼される治験の実施

でした。

1、治験に参加していただく方の人権を保障する目的で、参加していただく方々に詳しい治験の説明と本人(または代諾者)に同意を得たり、治験の開始前や、定期的に治験審査委員会(治験に関する一種の倫理委員会のようなもの)で、治験に参加していただく方に不利益になっていないか等を審査するシステムになっています。

2、治験の科学性の向上に関しては、治験実施計画書に基づき、治験が正しく行われているかどうかを定期的に、原資料(カルテ、臨床検査値など)と照合するシステムになっています。

3、1と2が確実に実施せれれば、おのずと国際的に信頼される治験が実施されることになります。
新GCPの目的を確保することにより「治験の質の向上」はある程度期待されることとなりました。が、一方、新GCPの施行により、治験の厳格さやルールの遵守より一層求められるようになり、日本における治験に、治験の停滞、空洞化といった新たな問題が発生してきました。

高度医療を必要とする難病や特殊な疾患においては大学・大病院・特定病院が中心となり医療が進められていますし、高齢化社会において増大する生活習慣病は、大学・大病院よりむしろ中核病院ないしは診療所がその医療を担っています。
そこで、今まで行なわれてきた高度医療に対する新薬の治験等を大学・大病院で地域の中核医療機関と診療所等が共同で治験を推進しようとするのが「治験推進ネットワーク事業」で、国をあげて地域の治験を推進しようとする事業です。

大田記念病院は平成16年秋、この事業に応募し、先行する(平成13年4月〜平成16年3月)「浜松治験ネットワーク」「福岡治験ネットワーク」についで、全国2モデル地域の一つとして大田記念病院を中核病院とした「福山治験ネットワーク」が選定されました。

この事業は、 独立行政法人医薬品医療機器総合機構を通じて、国の助成を受けて行う事業で、「質の高い治験の実施」「地域の治験の推進」を目的としています。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構からは、大田記念病院が従来より地域と連携している「画像伝送ネットワーク」を有効に活用し、地域の治験を推進されるよう要望されております。

「福山治験ネットワーク」は治験の推進はもちろんのこと、治験実施に関する標準業務手順書(SOP)の作成支援、共同治験審査委員会の設置、救急受け入れ体制、治験コーディネーターの派遣体制の確立、治験スタッフ教育、治験の共同受注のシステム化、一般市民への治験普及の啓発等に努めています。

→そもそも「治験」とは?

→治験によく使用される略語

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